フリーランスに転身するメリットとしては、仕事の自由度が高まることが一番に挙げられるだろう。会社から就業時間や休憩時間、仕事の進め方などを指図されることなく、自分の好きなように働ける。品質と納期を守れば後は自分のやり方で進められるため、ストレスも感じることはない。
また、同じような仕事でも収入アップを図れるのが魅力だ。働いた時間に応じて決まった給料をもらうのではなく、案件ごとに報酬をもらう。誰かに利益を取られることもなく、報酬はすべて自分のものにできるので割の良い働き方ができるのだ。
フリーランスになるためには、いくつか手続きをしなければならない。例えば、税務署に開業届を出したり、控除を受けたいなら青色申告承認申請書を出したりする必要がある。それだけでなく、自治体の役所で国民健康保険や国民年金へ切り替える手続きも必須だ。独立する前には、事業で使うための専用の銀行口座を作った方が良いだろう。
そのうえで、クラウドソーシングやフリーランスエージェントなどに登録し、案件獲得の営業手段を確保する。収入や支出についての会計処理や税務処理は自分で行う必要があるため、会計ソフトや請求書などを準備して使いこなせるようになっておきたい。さらに、仕事環境も自前で準備することが求められる。パソコンやデスク、インターネット環境といった通常であれば会社が用意してくれるものを、自分の仕事に合わせて購入しなければならない。